
古来より霊峰といわれ、富士山を開いたのは、平安末期の1149年(久安5年)山頂に一切経を埋納した富士上人と称された末代(まつだい)であるといわれています。
外国人として初めて富士山の登頂をなし得た人物として、記録されている中では1860年のラザフォード・オールコックによる富士宮口からの登山とされており、それにちなんで、現在でも、表富士宮口の開山式には英国大使を招き交流を図っています。
富士山麓周辺にはキャンプ場や観光名所が多数。登山道は、富士宮口、須走口、富士吉田(河口湖)口、御殿場口などがあるが、当サイト・当組合は、富士宮口の山室のオーナーによって組織され、山小屋の経営はもちろん、安心、安全な登山のサポートを手がけています。

富士山は典型的な成層火山であり、霊峰として、多くの人を魅了する美しい稜線、姿を持っています。
現在の富士山の山体の形成は、大きく四段階に分かれます。
◆先小御岳
◆小御岳
◆古富士
◆新富士
先小御岳が最も古く、数十万年前にできた火山と言われています。
古富士は8万年前頃から1万5千年前頃まで噴火。火山灰が降り積もり、標高3,000m級まで成長し、やがて現在の3776m剣が峰を擁するようになりました。

宝永山(ほうえいざん)は1707年の宝永大噴火で誕生した側火山です。
標高は2,693m。一周約60分くらいで行き来できる登山コース「宝永遊歩道」が整備されており、体力に自信の無い方、ゆったりと風景を楽しみながら登山したい方などにはうってつけですが、それでも、しっかりとした登山装備が必要です。

- 一、富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
- 一、富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
- 一、富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
- 一、富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
- 一、富士山の自然、景観、歴史、文化を後世に末長く継承しよう。
平成10年11月18日制定 静岡県・山梨県

- 美しい富士山を後世に引き継ぐ。
- ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る。
- ゴミになるようなものを最初から持っていかない。
- 登山道をはずれて歩かない。
- 登頂記念の落書きをしない。
- 車道外へ車両等を乗り入れない。
- 溶岩樹型等の特殊地形を壊さない。
- 駐車場でアイドリングをしない。
- 動植物を採らない。
- トイレなど公共施設をきれいに使う。